歩いていると膝が痛くなる、椅子から立ち上がると痛い、深く曲げると痛いので正座が出来ないなど膝の痛みでお悩みの方って意外に多いですよね。
膝の痛みといっても様々な原因があります。
- スポーツなどでケガをしたもの
- 日常生活動作で急にキヤッとなって痛くなったもの
- ある日突然痛くなったもの、急に腫れてきたもの
もちろん、原因はこれだけではありませんが、普段目にする膝痛の原因の多くはこんな感じだと思います。
スポーツなどで痛める場合は、主に膝関節のオーバーユースや膝関節への無理な捻りが加わったり、また、運動不足による筋力低下で膝関節に負担が掛かってしまった場合などが考えられ、年齢・男女問わず痛める可能性があります。
日常生活で、しゃがんだ時や床から立ち上がる時、散歩をしている時など普段何気なく行っている動作でも痛めることがあります。
また、高齢者の方に多く見られるのですが、ある日、急に膝が痛くなり、腫れたり、水が溜まったというものです。当人は突然のことなので、原因が分からないと言われます。
このように膝の痛みと言ってもその痛みの発現は様々です。
しかし、この膝の痛みの多くにはあることが大きく関与しています。
不良姿勢が思わぬ痛みを引き起こす!
普段何気なく行っている動作での痛みや何もしていないのに急に症状が現れるような膝の痛みは、不良姿勢が大きく関与しています。
「姿勢が悪いと、どうして膝の痛みが出るの?」と思われた方も多いのではないでしょうか?
その理由としては、不良姿勢によって以下のような現象が身体に起きているからである。
- 筋力バランスが崩れている
- 筋・筋膜のねじれや緊張が高くなっている
- アライメント(関節や骨の並び)に異常を生じている
筋力バランスが崩れている
不良姿勢では、骨盤が前後に傾いていたり、ねじれを生じていたりします。
そうなると、骨にくっついている筋肉は骨の傾きや歪みよって伸張状態または短縮状態になり、拮抗作用のある筋肉はバランスを崩すことになります。
例えば、骨盤が前傾すると大腿部後面の筋肉は伸ばされた状態になり、また前面の筋肉は短縮します。
よって、膝関節には軽度伸展の力が常に働いています。
また骨盤が後傾していると大腿部前面の筋肉が短縮し、前面の筋肉は伸ばされた状態になり、膝関節は軽度屈曲した状態になります。
このように不良姿勢によって、筋力バランスが崩れることにより、関節へも影響を与えています。
筋・筋膜のねじれや緊張が高くなる
筋膜という言葉を聞いたことがあるでしょうか?
最近、筋膜リリースという言葉も浸透してきているので、ご存知の方も多いと思います。
ここでは筋膜についての詳しい説明は省略させて頂きますが、簡単に言うと、筋膜とは全身を覆っている膜であり、皮膚の下に体にピタッとした全身タイツまたはウェットスーツを着用しているものだと思って下さい。
ウェットスーツがキレイに身体へフィットしていたら、着心地もよく、スムーズに動くことが出ますよね。
しかし、このウェットスーツのどこかが捻じれてしまっていたり、縮んで硬くなってたり、引っかかって固定されてしまっていたりしたらどうでしょうか?
さぞ、動きづらく感じる事でしょう。
実際に、私たちはこの筋膜状態によって引き起こされている身体の違和感やつっぱり、痛み、また動きにくさを感じているのです。
不良姿勢においては、平常から、この筋膜が引っ張られていたり、捩れていたり、縮んで固まっている為、動きにくくなり、膝関節にも負担が掛かってきます。
アライメントに異常が生じている
不良姿勢においては、関節や骨の並びに異常をきたしています。
例えば、高齢者に多く見られる背中が丸くなり、骨盤が後傾しているような場合、股関節は外旋してガニ股のような状態になります。
また、女性に多く見られる、骨盤前傾が強い反り腰のような場合は、股関節が内旋してO脚傾向になります。(例外もあり)
このような脚のアライメントでは、膝関節の内側に大きな負荷がかかり、また、外側の支持組織にもストレスが加わることになります。
不良姿勢はいつ痛みが発現しても不思議ではない!
このように、不良姿勢においては、日常的に膝関節およびその周辺組織にはストレスが掛かっていることになります。
そのストレスが掛かっている状態で、急に立ち上がったり、しゃがんだりすると組織には大きな負荷となり、痛みを引き起こすことになります。
また、何もしていないのに膝が痛くなった、腫れたという場合も、その時の動作自体が問題ではなく、日常の膝関節および関節周辺組織へのストレスの蓄積で、それが限界に達した時、症状として現れます。
スポーツや運動時の怪我による膝の痛みは、姿勢が良くても起こりえるのですが、不良姿勢だと元々関節にストレスが掛かりやすい状態にあるので、怪我をしやすいとも言えます。
姿勢を改善すると膝の痛みが改善される!
不良姿勢では常に膝関節にストレスがかかり、その状態が痛みを発現する要因になっていることが分かってもらえたと思います。
逆に、言い換えれば、姿勢を改善して、膝関節にかかるストレスを減らしたらどうでしょうか?
そうです!
膝関節の痛みを改善することも可能ですよね!
まとめ
膝関節に痛みがあると、歩くことが苦痛になり、段々出歩くことが億劫になってきます。
その結果、膝だけでなく、運動器の機能低下、骨の弱化、内臓機能の低下、うつのような状態も起こってくる可能性もあります。
不良姿勢による膝の痛みは、膝だけを治療していても、なかなか良くならなかったり、治ってもまた繰り返し痛みが出るということが起きます。
よって、患部だけを見るのではなく、姿勢から改善することが根本的な治療となりますよ。
もし、膝の痛みでお悩みなら、一度当院にご相談ください。
最後までお読みいただきありがとうございました。
岐阜県岐阜市加納新本町1-1
早野接骨院
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