〖号外〗運動会では「肉離れ」にご注意を!

こんにちは。

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昭和10年創業 早野接骨院 三代目院長の早野恵貴(ハヤノ ヤスタカ)です。

 

急な運動は危険!

この季節は各地で学校や地域で運動会が毎週開催されています。

小中学生などは普段から体育等で運動をしているので、運動会では大きなけがをすることは少なく、転んで擦り傷を負うことの方が多いですね。

しかし、大人が頑張る市民運動会ではちょっと違ってきます

運動会参加者で、大抵の方は普段、運動をしていないのに、自分は走れると思い込んで全力で走った結果、派手に転倒してしまったりして大きいケガをしてしまっているのをよく見かけます。

この時のケガとしては、膝や足関節の靭帯損傷、太もも・ハムストリングス(太ももの裏)・ふくらはぎの肉離れ、アキレス腱断裂などがよく起こります

その中でも、やはり多いのが短距離走やリレー競技でよくみられる筋肉の「肉離れ」です。

ですので、今回は「肉離れ」についてお話いたします。

そもそも肉離れとは??

「肉離れ」とは、筋肉が急激に遠心性収縮した際に筋腱移行部周辺で損傷を起こしたものをいいます。

もう少しわかりやすく言うと、筋肉が縮んでいっている時に急激な伸張力が働くことで筋線維や筋膜を引き離されて生じる損傷です。

「肉離れ」の症状は?

肉離れもその損傷度によって症状も異なりますが、今回は成人に多い腓腹筋(俗にいうふくらはぎ)の肉離れで説明します

【軽度】

筋線維の一部の微小損傷で、自力歩行も可能。若干の痛みあり。

【中程度】

筋線維の一部断裂や筋膜の損傷、皮下出血がみられ、自立歩行は困難。強い痛みあり。

【重度】

筋線維の部分または全断裂、筋膜の激しい損傷で、損傷部に陥凹が触れることもある。自立歩行は不能。激しい痛みがある。

「肉離れ」にならないためには?

そもそも肉離れが起きる背景には、筋肉や筋膜の柔軟性の低下が大きく関与しています。柔軟性が低下(硬くなる)する原因としては、加齢・血行不良・運動不足・ストレッチ不足・気候(気温が低い)などがあげられます。

よって、毎日の習慣的な運動(ウォーキングやランニングなど)やストレッチを心がけることが大切ですが、さらに自分の年齢や身体の状態を冷静に分析し、無理をしないということが重要だと思います。

また、競技前のストレッチはジワーっと伸ばすような静的ストレッチではなく、関節を曲げ伸ばしたりする動的ストレッチをして下さい。

「肉離れ」になってしまったら?

肉離れになってしまったら、まずは応急処置の基本として『RICE』を行います。

(Rest:安静 Ice:冷やす Compression:圧迫する Elevation:挙上する)

まずは、横になって患部が安静になる姿位をとる。これにより、損傷部の悪化を防ぎます。

次に内出血と腫れを最小限に抑えるために、受傷後すぐに氷嚢やアイスパック等で患部の冷却とバンテージや弾性包帯等で圧迫をすること。ここでよくやりがちなのが冷却することは分かっていて、それをヒンヤリした湿布をすぐに貼られる方が多くみられますが、冷感湿布ではしっかりと冷却が出来ないのでご注意を

そして、損傷部位を心臓より高くしておくこと。これにより腫れを抑え、早く引かせることができます。この挙上姿位は数日間、就寝中や座位時に行うとよいです。

応急処置後は、必ず早めに専門の病院や接骨院に診てもらって下さい

特に脚の肉離れは日常生活で荷重がかかりやすく、損傷部の安定性が保たれにくい損傷です。よって、専門家に患部の固定(サポーターやテーピングなど)、および治療計画をしっかり立ててもらって、その指示にしっかり従うようにして下さい。

なぜなら、「肉離れ」は筋肉内で出血を伴うことが多く、しっかりとした初期処置と計画的な治療をせずにおくと出血による血腫ができたり、損傷部の瘢痕化によって痛みが残ったり、運動のパフォーマンスが落ちてしまうような後遺症が残りやすいケガだからです。

「肉離れ」についてのまとめ

ワイワイ楽しい運動会ですが、ケガをしてしまってはつまらないですよね。

まずは、「肉離れ」をしない為にも、しっかりと本番までに身体の準備をしていくこと。

次に現在の自分を過信せずに、決して無理をしなこと。

もし「肉離れ」を起こしてしまったら、まずRICEによる応急処置をし、損傷程度にかかわらず、一度専門家に診てもらって下さい。

それでは、スポーツの秋を楽しんでくださいね!

 

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