矯正ベルトや筋トレでは猫背は直らないって本当?

 

「今や日本人の8割は猫背!!」

 

・・・あなたはそんな言葉を聞いたことはないでしょうか?

 

実際、スマホの普及などともあいまってか、

ふと周りを見回すと猫背の人が

昔より目につくようになってきた気がしますよね。

 

そして、接骨院・整体院でも

「猫背矯正」メニューを売りにするところが増えてきました。

 

 

それだけ猫背に悩む人が増えているからでしょうが、

同時に「猫背の直し方」についての情報も

いろいろなメディアにあふれていますね。

 

・・・ですが、残念なことに、

中には間違ったものもまざっているようです。

 

間違った直し方とはどういうものか?

正しい直し方とはどういうものか?

以下で詳しく書きます。

 

安易な方法では猫背は直らない

姿勢矯正ベルトをつけても猫背は直らない

今は「時短」という言葉に代表されるように、

いかに”簡単に””短時間に”効果が求められています。

 

そんな風に”安易に”猫背を直すためのものとしての、

”簡単””短時間”を求めたものの一つとして

「姿勢矯正ベルト」が挙げられるのではないでしょうか。

 

つまり、つけるだけで”簡単に”

その場で=”短時間で”猫背が直るというグッズです。

(製品の説明書では「ある程度の期間継続が必要」

 と書かれていたりしますが、現実問題として

 使用する人の中には即時効果への期待もあるようです)

 

※「姿勢矯正ベルト」とは、ベルトの力で

強制的に肩や胸を開いて背すじを伸ばすものです。

 

一見よさそうなものですが、実は問題があります。

 

その問題とは、主に以下の4つです。

 

1、ベルトで 無理に身体を締め付けるので血行不良を引き起こし、

  肩こりなどが強くなったりもすること

2、つけていることがストレスにもなること

3、外すと元の猫背に戻ること

4、ベルトは肩にしか接してないので、

 顔(首)が前に出た首猫背(顔出し型猫背ともいいます)は改善されない

 

 

ちなみに「実際に姿勢矯正ベルトを使ってみた」という体験談を

私と同じ姿勢の専門家・猫背矯正マイスターの川崎玄輝先生が

ブログ記事にしています。

 

なんと、川崎先生は使っているうちに

ベルトのしめつけで腕のしびれも出てきたそうですね。。。。

よかったらご参照ください。

参考:ダイ〇ーの美姿勢サポーターを猫背の専門家が使ってみた!

 

 

いきなり筋トレすると猫背が悪化する?!

比較的筋力の弱った高齢者や女性といった場合、

「筋トレで猫背を直そう」と言われることが多いようです。

 

背すじをまっすぐに伸ばすための背筋(背中の筋肉)が弱いから背中が丸まる

じゃあ、筋トレをして筋力をアップしたらいいじゃん!

みたいな感じでしょうが、実は安易に考えると危険です。

 

なぜなら正しい姿勢を理解しないまま(猫背のまま)、

いきなり筋トレをすると猫背の上に筋肉がのってしまい、

かえって猫背が悪化するリスクがあるからです。

 

確かに筋力が標準よりも低下しているのなら、

最低限の筋肉をつけたほうが良いのですが、

姿勢のことも忘れてはいけないということです。

 

ベルトも筋トレも正しい姿勢を維持するには効果的

ここまで、姿勢矯正ベルトや筋トレは

「猫背を直すためにはよくない」

というお話をしてきました。

 

ですが、それらの効果をまったく否定しているわけではありません。

 

実は、一度良い姿勢をとれるようになってから、

その姿勢を維持するために利用するならOKです!

良い姿勢をとるための方法としては、

私はストレッチをおススメします。

 

なぜなら長年猫背でいる人の身体は、

ご本人が思っている以上に

猫背の形で筋肉や骨格がガチガチに固まっているからです。

猫背の形状記憶という言い方をします)

 

固まっている身体(筋肉や骨格)に動きを出し、

正しい姿勢をとれるようにするためには、

身体を伸ばして動きをだしてあげるといいので

ストレッチがおススメなのです。

 

また、そのストレッチも単に丸くなった背中や

前に巻き込んだ肩だけやっても

やがて猫背が再発してしまいます。

 

その理由は、たいてい、猫背の人は

姿勢の土台である骨盤もゆがんでいるからです。

なので、まず骨盤のゆがみから改善していきましょう!

 

具体的なゆがみとして骨盤の前傾と後傾があり、

骨盤周りの筋肉として太ももの前や後ろを

ストレッチをすると改善されます。

 

猫背を直すためのストレッチの方法

これらのストレッチはそれぞれ10秒程度でいいので、

毎日おこなってください。

 

週1回1時間行うよりも、毎日10秒ずつの方が

結果的に猫背の改善に効果がありますよ!

 

1、大腿四頭筋のストレッチ

大腿四頭筋とは、太ももの前にある大きな筋肉ですが、

この筋肉が短縮していると、骨盤が前傾して反り腰になります。

そこから上体が猫背になります。

 

ストレッチは以下のように行ってください。

1、ふらつかないよう壁などに手をついて立ちます

2、右ひざを曲げ、右手で右足の甲をつかみます

3、太ももの前が伸びて気持ちがいいところで10秒キープ

4、10秒経ったら足を入れ替えて、左足も同様にしてください。

 

2、ハムストリングスのストレッチ

ハムストリングスとは、太ももの後ろ側の筋肉です。

 

大腿四頭筋の裏なので働きも逆、

つまり、この筋肉が短縮すると骨盤が後ろに倒れた後傾となり、

腰から背中が丸まったような猫背になります。

 

ストレッチは以下のように行ってください。

1、椅子に浅く腰掛け、右足を前に伸ばします

2、伸ばした右足はかかとを床につけ、つま先をそらせます

3、右ひざの少しに上に手をあて、ゆっくり身体を前傾させます

4、右足(膝)の裏側が伸びて気持ちが良いところで10秒キープ

5、10秒経ったら、足を入れ替えて左足も行って下さい

 

3、全身を伸ばすストレッチ

前傾・後傾のような骨盤のゆがみを整えたら

最後に簡単なストレッチで全身を伸ばしましょう!

 

やり方は以下のようになります。

1、平らな床に仰向けに寝てください

2、両手をYの字でバンザイするようにして掌を上に向けます。

3、そのまま「うーん」と背伸びをするようにして10秒キープ

4、10秒経ったら、背すじが伸びた感覚のままゆっくり置きましょう。

 

いずれも簡単で基本的なストレッチですが、

簡単だからと言ってやはり安易に考えず

しっかり筋肉を伸ばしてください。

 

もし、詳しいやり方がわからない

やってみたけどどうも正しいか自信がない

という場合はお近くの姿勢専門の

接骨・整体院などへご相談ください。

 

インターネットで探す場合は、

「地元の地名+猫背矯正」

検索するとよいですよ!

 

まとめ

・猫背矯正をやっているところも猫背の直し方も今は増えた

ベルトや筋トレなどの安易な猫背の直し方は危険だが

 正しい姿勢を維持する目的ならOK

・正しい姿勢はストレッチしたり専門家にご相談!

 

改めて自己紹介させていただきます、

私は東海初の姿勢専門家・猫背矯正マイスター

であり、当院は姿勢専門の治療院でもあります。

 

当院では、単に施術を行うだけでなく、

セルフケアとして日常生活で気を付けなくては

いけないこともしっかりお伝えしています。

 

なので、ご自分の姿勢やストレッチのやり方についてなど

疑問に思うことがあればお気軽にご相談くださいませ!

最後までお読みいただきありがとうございました。

 

 

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